2級電気工事施工管理技士の過去問「フレミングの左手の法則」とは?
平成29年度2級電気工事施工管理技士の過去問にフレミングの左手の法則が出てきました。
今回はフレミングの左手の法則って何?右手の法則との違いがあるのか調べてみました。
フレミングの左手の法則とは?
左手の親指・人差し指・中指を互いに直角に曲げ、中指を電流の向き・人差し指を磁界の向きに合わせると親指が電磁力の向きになることをフレミングの左手の法則といいます。
電流の向きとは?
電流は+(プラス)から-(マイナス)に流れます。
なので中指の指先を-(マイナス)方向に向けることで電流の向きを表します。
磁界の向きとは?
磁界は磁力の働く空間のことでN極からS極に磁力が働きます。
なので人差し指の指先をS極方向に向けることで磁界の向きを表します。
電磁力の向きとは?
電磁力は電流と磁界との間に生じる力のことを電磁力といいます。
電磁力の向きを調べるのに電流の向きと磁界の向きが必要になるのです。
フレミングの右手の法則とは?
右手の親指・人差し指・中指を互いに直角に曲げ、親指を運動の向き・人差し指を磁束の向きに合わせると、中指が誘導起電力の向きを表すことをフレミングの右手の法則といいます。
運動の向きとは?
運動の向きは画像の磁石の間にある棒(導線)を人力で動かすこと。
なので親指の指先は動かした方向に向けます。
磁束の向きとは?
細かくすると試験に関係ないレベルで専門的な話になるのでここではN極からS極に力が働くと思っていて問題ありません。
なので人差し指の指先をS極に向けます。
誘導起電力の向きとは?
誘導起電力はコイルを貫く磁束が変化すると起電力が誘導されること。
なので親指の指先は磁束の向きと運動の向きにより変化する。
フレミングの左手の法則と右手の法則の違いは?
フレミングの左手の法則は磁界と電流の作用により電磁力の向きを調べることができる法則です。
フレミングの右手の法則は運動の向きと磁束の向きがわかると誘導起電力の向きを調べることができる法則です。
電磁力を調べたいのか、誘導起電力を調べたいのかによって法則が変わってきます。
さいごに
今回はフレミングの左手の法則について解説しました。
私自身もよく右手の法則と間違えてしまうので気をつけましょう!